美星天文台観望会報告

実施日 19年7月15日
参加者 出宮、池田、辻本、綾仁天文台長

 7月14日、梅雨の真っ只中、それも大型台風直撃の予想で、これ以上の悪条件はない
という中で観望会当日を迎えました。天文台も閉鎖とのことで早々と中止が決定しました。
翌日も曇りの予想でしたが、台風一過という僅かな望みをかけて、翌日の予備日に変更させて頂いたのでした。

 明けて15日。朝から雲に切れ間が出来ており、青空も顔を覗かせていました。これは・・・という思いで眺めていますと
昼前には快晴、これぞ台風一過の青空が広がっていたのでした。

風は強そうでシーングは期待薄ですが、それでも奇跡的な晴れ、夜まで続いて
くれることを祈るばかりでした。

 いよいよ夕方、出発の時刻、まだ快晴です。到着した天文台の駐車場は何と満車状態。

相変わらず快晴で、眼が慣れてくると天の川が横たわっていました。一般観望は既に始まっていましたが、
大盛況で観測室から廊下にまで行列が出来ていました。

今回は会員以外にも私の家族や近所のご家族も初めて来られて、観望開始まで待機室でその時を待っていました。

 10時近くになり、まだ一般観望の方がおられましたが、私自身1年4ヶ月ぶりの観測準備の開始です。

東の空にやや雲がかかっていましたが、南には木星を従えたさそり座が、また北斗七星が北の空を飾っていました。

そして、一般の方もおられなくなり、

いよいよ観望開始と空を見上げた時です、

輝いていた木星が見えません。眼が慣れてくると何と言うことでしょう、空一面が雲に覆われていたのです。「嘘!」大げさですが、
奈落の底に突き落された気持ちです。ほんの数分前までの星空はどこへ!と嘆いても仕方ありません。

天気待ちの待機となりました。

 待機室にあった、天文台の観測機器によるビデオがありましたので、お借りして天気回復を
待っていましたが、いっこうに晴れる気配がありません。日付がそろそろ変わろうか、という
時刻になっても依然雲に覆われたままです。天気予報も曇り。いよいよ絶望的になり
ご近所家族は残念ながら、私の家族ともども山を降りて行かれたのでした。

 まだ晴れる気配はありませんでしたが、綾仁天文台長の「待つだけ待って頂いて結構
ですよ。」というお言葉に甘え、台長も含めてのビデオ鑑賞、星談義となったのでした。
そして、日付もすっかり変わり、これでダメなら今回も諦めようと、外に出た時です。
空が暗い!眼が慣れてくると満天の星空ではありませんか。皆さんもはじけたように
部屋を出られ、すぐさま観望会開始となったのでした。

 日が変更となったこともあり、3人での観望会となりましたが、奇跡的な天気による
空の透明度と望遠鏡のメンテナンス直後という好条件に恵まれ、シーングをあまり気にしない
星雲星団の観望にはもってこいに条件となりました。自動導入の威力を大いに発揮し
池田氏お得意のNGC天体を次々と捕らえてくれました。ぺガスス座の球状星団M15は
星の大集団であることがはっきり分かり、台長も初めて観たというはくちょう座の網状星雲は
どの部分か確認するのが困難なほど視野を横切っていました。「ステファンの五つ子」と
言われているぺガスス座の系外星雲の集団の淡い光も捉えることが出来ました。

 また、接近中であったリニア彗星も軌道要素を入力しただけで視野に補足してくれたのには
自動導入の威力を再確認させていただいた次第です。もっとも入力は台長がして下さいましたが。
以下に観望しました主な天体を掲げておきます。

 惑星状星雲 M27、57、NGC7027,7048,7026,6826,7008,7662
 散光星雲  M8,20、NGC6960、6962(以上2つは網状星雲)
 系外星雲  NGC7331、6946、7814
 木星、天王星

 今回はシーングはもう一つでしたが、本当に奇跡的な天気に恵まれました。101pの集光力と
自動導入の威力を改めて確認させていただいた観望会となりました。今回は予定に
入れておきながらできなかった、撮影を次回できればと思っています。また、日程が
決まり次第ご案内させて頂きますので、よろしくお願いします。

                                    
報告者 辻本 久雄