天文台の電化

水銀灯遮蔽工事

仙養ヶ原天体観測所の下には、地主の赤木さんのお宅があります。
町役場が家のまわりを明るくしようというので、何年も前に水銀灯が設置されました。カ
バーが透明なプラスチックのため、光が上に漏れていました。赤木さんも天体観測の邪魔
になるのではないかと気遣ってくださっていましたが、なにしろ高いところにあるので今まで
手が出せませんでした。

われわれのメンバーである電気屋の田曽さんに現場を見てもらい方法を考えました。
スイッチやタイマーを付けることも検討しましたが、とりあえず、カバー上部の広い部分は
ステンレスシートで覆い、横から漏れる光はアルミテープを貼り付けて隠しました。観測
所と反対側はテープが足りなくなったのと、かなり危険な作業になるので、一応これで様
子を見ようということになりました。スライダー梯子は赤木さんが貸してくださいました。
2002年9月9日(月)。

蔽工事前の水銀灯。透明プラスチックカバーのため、地上だけでなく空まで照らし
てしまいます。暗闇に慣らした目もくらんで困ります

 

 

赤木さん宅前にある水銀灯の様子。勤めから帰ってくる時に家の前に明かりがついて
いるのは便利だが、夜中でも真昼のように明るく困惑するそうです。夜通しついていて、
電気代は自己負担だそうです

 

 

電灯の直径は50センチ位だと思って1メートルのステンレスシートを準備したので
すが、実際は直径80センチ程もあり、ステンレスシートが足りませんでした。





ステンレスシートの足らない部分は、アルミテープでカバーしました。上に漏れる光
と観測所側に漏れる光は遮蔽できたようです


 次は2003年、開発が進んでいます