熊原さんついに中古望遠鏡購入

アストロクラブに入会して一年間の経緯
アストロクラブ一年生:熊原

☆天体に興味を持つ
1999年デジカメが第二世代に進化し200万画素モデルが各社から一斉に発売になりました。仕事で日常的にリバーサルを使っていたのですが現像費用・時間短縮の目的でデジタルカメラの導入を検討しオリンパス2000Zoomを購入しました。

特殊な条件で撮影するためオプションでリングストロボなどの情報をインターネットで探していました 
そこでデジカメで月面の写真を撮られていたHPを偶然見つけることになったのです。

「デジカメでここまでとれるんだ・・」その写真が気になるようになり、書店で天文関係の雑誌を一冊、二冊と購入するようになっていました。
読者の投稿写真のカラフルな星雲星団、見たことも無い銀河、大きく写ったクレーターなど 夜の空さえ見上げることの無かった私にとって未知の世界がその雑誌にありました


最初に買ったBORG76EDSWUセット
☆望遠鏡がほしい
「望遠鏡があればほんとにみえるかなー?」実際の星空を自分の目で観てみたい、そう思い始めるとなにがなんでも望遠鏡が欲しくなり、天文関係のHPで望遠鏡のインプレッションなどの記事を読み漁りました そんな中でおもちゃのTOMYが望遠鏡BORGを発売してる事を知り、直接メーカーに電話をかけて相談してみました BORGの中川昇さんはとても親切に初心者にもわかる言葉で説明をしてくれました それに「B品が出たら連絡しますよ 光学的に問題は無いし、初心者には屈折望遠鏡があつかいやすいですよ」ということでBORG76EDSWUのセットを購入することにしました 2週間後、昨年3月だったと思います 我が家に望遠鏡がやってきました

☆ファーストライト
 初めて望遠鏡で見た月は写真で見るより明るく、月の欠け際のクレーターはシャープでくっきりと見えました 月のどの部分を見たのか今は思い出せませんが、とても明るく眩しかったのが記憶にのこっています 続いて木星、土星の観望です 木星は薄い2本の横縞があり、小さな衛星を従えている様子がはっきりみえました 土星は導入するのに苦労しましたが、かわいい輪っかが見えた時は感激してむりやり家族にも見せてあげました「ほんとに土星みたいにみえるねー」今思うと変なコメントですがこれがBORG76EDのファーストライトの感想でしたこの日以来星空の魅力にとりつかれ、晴れた夜は必ず望遠鏡を持ち出すようになりました

 

 

 



2001年2月16日やってきました。なかなかきれいです!
☆アストロクラブ福山との出会い・入会
 昨年4月頃、子供の体調がすぐれず国立病院福山に検査に連れていった時のことです。
待合所の壁や柱に天体写真が飾られているのに気が付きました それは雑誌などの印刷物で見るより遥かにきれいで迫力があり、特に赤銅色の月食、真っ青なガスに包まれて輝く昴は、しばらく見惚れてしまったほどでした。パネルの下には「アストロクラブ福山」と書かれてあり、福山にもこんなに素晴らしい天体写真を撮ってるクラブがあるということをこの時はじめて知りました。その頃、嫁さんや子供に月や惑星を見せてやりたくてデジカメやビデオで撮影をしていたのですが、なかなか思うように撮れずに悩んでいました。 初心者でもアストロクラブに入会させて貰えるのならと 人づてに連絡先を探してもらいアストロクラブ福山のURLを教えていただきました。だめもとだと思いながらメールを送り緊張しながら返事を待ちました 翌朝クラブの児玉さんから丁寧な返信のメールが届いていました。メールの最後には「(例会で)お会いできる日を楽しみにしています。」と書かれてあり、嬉しかったのを覚えています。そのメールはプリントアウトして、今でも大事にとってあります

塩ビパイプで、自作のデジカメ用アダプターを作りました。良いでしょう?!(笑)

☆例会・観望会
 昨年7月12日初めて例会に参加させてもらいました はじめとても緊張していましたが会員の皆さんから声をかけて貰ってだんだん緊張もほぐれ いろいろ質問もさせていただけました 諸先輩がたの機材やシステムを知って驚きました 望遠鏡の口径を全部足すと1メートルを越すだの、自宅にドームがあるだの、入会したての私には別世界のお話でしたが楽しい一日を過ごさせていただきました それからは時間が許すかぎり例会に参加して先輩達からアドバイスや刺激を頂いてます

アストロクラブ福山では一般の人に星と親しんでもらうためや、何かと理由をつけた、うちわの観望会などがあります 観望会ではクラブの先輩達の自慢の望遠鏡が集合します 大口径反射や12センチオーバーのアポクロマート屈折 大口径ドブソニアン それらの望遠鏡でみせてもらった星ぼしはどれも素晴らしく綺麗に輝いていました 特に横山さんドームでの32センチニュートンで見せてもらったM42の薄いベールをまとったような鳥の姿は息を飲む美しさでした


横山さんの秘密工場におじゃましてEM200にMT−160+BORG76EDを同架してご満悦の笑顔。さすが横山さん。かっこいいシステムが完成いたしました。・・・後ろにボーッと写っているのは高橋さん・・・

☆そろそろ口径を大きくしたい・・赤道儀も・・
いろんな望遠鏡で見せて貰っているうちに自分も,もう少し口径を大きくしたいと思い今年の2月の例会で相談に乗っていただきました 私の選択条件としては@手軽に移動できること A直焦点で撮影可能なもの B良く見える(当然ですが・) 候補としてはC-8、INTES MK−66、MN−61、MT−160、ミューロン180等をぼんやりと考えていました。どれも手軽でよくみえるけど「直焦点で星雲星団の撮影をするのならMT−160だろうね」とアドバイスを頂きました 「クラブにもMT−160を所有してあって、これは良く見えるよ」ということで決定しました
それから SHOPに電話をかけまくってやっと一台、中古のMT−160を見つけることができました。届いた鏡筒は思ってたよりも外観はきれいで光学系も問題なしでした。鏡筒は新しくしたけど架台が無い せっかくだから後になって後悔しないような物がほしい 先輩たちに相談した結果MT160にカメラ、それにガイド鏡を同架しても余裕があるようにとEM200を薦められました 「これも中古が出てくるのを気長に待てばいいよ それまではEM10を貸してあげるから」と金尾さんに大切なEM10をお借りしました そして「ガイド撮影ならプレートがいるだろう」と横山さんがガイドプレートを作って下さいました 星好きのひとたちはなんて優しいんでしょう 感謝してます
今年5月、幸いEM200を手に入れることができMT−160+EM200のガイドシステムが完成しました。


デジカメで私が撮影した写真集
MT160で見た土星、もう見頃を過ぎて西に傾いていたのですが、BORG76ではいくらがんばっても見えなかったカッシーニの間隙がスカッと気持ちよく見えました。まだあまり活躍していませんが、これからどんな星空をみせてくれるか楽しみです

☆さいごに
入会の許可をくださった佐藤会長、会員の皆さんありがとうございます。皆さんのおかげで天文への興味が何倍にも膨れ上がりました 出費も膨れ上がりました・・・
まだ目標天体の導入すら満足にできないですが、私なりにとても楽しく過ごさせてもらってます。焦らずに、ぼちぼちと私のやりたい方向を見つけようと思います先輩方、これからもよろしくお願いしまーす