新彊・ウイグル地区皆既日食ツアー
出宮 美克

こ~んなところで、日食の瞬間を待ちます。

経験した事のない日差しです。

それにしても観測機材が、さわれないほど熱くなり、

皆既の瞬間には・・・・雲の固まりが・・・・。

準備するだけでヘトヘトになり雲間から皆既が出たときは、

機材を変更する気力が失せて、がっくりです。

疲れました。・・・

 

 

2008年7月30日 朝8時関空集合との事で、前日から全日空臨空タウンホテルで一泊。
10時中国東方航空機で上海国際空港へ行き、ウルムチへ行く為に国内機用空港へ移動し、夕刻出発。夜半23時頃ウルムチのホテルへ。
7月31日 早朝巴里坤に向ってバスで出発。約600K余りを奇台を経由して数箇所観光しながら夜巴里坤ホテル着。
8月1日  早朝モーニングコールで起床。朝食後観測地の下湖村へ。150K4時間で到着予定で出発したが、テロ頻発の為に途中で度々公安の検問 荷物の検査があり、加えて150Kの半分近くは未舗装でもうもうたる土煙、加えて軍用道路の種々の規制もあり、到着は可成り遅れた模様でした。現地に着いてバスから降りて見ると、確かに広々として自由に場所が選べましたが、その暑いこと。カーッと日射が強く、機材を拡げる意欲をそがれました。カメラも架台も触れられない位に熱くなり、一瞬混乱しましたが、気を取り直して何とかビデオを1台だけ設置しましたが、リモートコードを取り付ける元気も失せてしまいました。その為に第1接触から遅れ、太陽像も録画ボタンの度に揺れました。数百米程のところに藤田さんや玉井さんがいるユーラシヤツァーが居ましたが、テント泊がうらやましく感じました。日食の方は順調に見ましたが、2、30秒前から突然雲の固まりが近づき、第2接触10秒前位に太陽を覆い隠しました。私の前々回、オーストラリアと全く同じでした。もう諦めるしかない。雲の切れ目から時々皆既の太陽がのぞきましたが、ビデオの録画ボタンを押すのを忘れていました。日除けの傘を持っていたのですが余り効果がありませんでした。何しろ暑かったです。日本旅行ツァーの南支店長が心配して、出宮さん大丈夫ですかと声をかけてくれる程、憔悴していたのかも知れません。後は一路巴里坤へ帰るだけ。やっと機材をスーツケースに押し込んでバスに逃げ込みました。そして深夜巴里坤ホテルへ。
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