ハートレー彗星2 下に行くほど新しいです

第7報 2010年11月02日01時35分53秒

新市の高橋です。

ハートレー第2彗星(103P)の追跡ですが、
天候不順や体調不順で、なかなかコンスタントにはまいりません。

それに、彗星自体が赤道辺りまで南下してきましたので、
僕の「ずぼら撮影システム」では追尾の成功率が格段に低下してきました。

さらに今後、南の低空は建物やら新市本通りの人工照明で、
ますます撮影条件は不利になってまいります。

撮影機材(共通)
口径260mm F.5反射 直焦点(一辺長は約40′) Canon EOS Kiss DIGTAL(ノーマル) ISO1600


第8報 2010年11月05日02時57分43秒 露出60秒

第9報 2010年11月06日03時48分34秒 露出60秒
11月 4日 薬師寺

今度は忘れずにε160の補正レンズを持って行きました。
11月4日24h49mから1分露光。時折雲が流れ、コンポジットできませんでした。
まだ同じくらいの明るさを保っていますが、双眼鏡で彗星には見えず、星雲状です。
美星町からだと、東方面は岡山の光害があり、条件はやや悪いです。おまけに、
撮影可能時刻が夜半過ぎとなり、眠くなります。
他のデータはJP、ST5cで恒星追尾、EOS-D(フィルター換
装)、ステライメージ5で処理。
第10報 2010年11月15日03時52分02秒 露出60秒

高橋です
久しぶりの撮影。
しかし直後には薄雲が発生し、30分後には完全に姿が消えてしまいました。
だから、コマ数が圧倒的に足らず動画化出来ません。

ハートレー第2彗星(103P)は、とうとう赤緯がマイナスになりました。
月がだんだん満ちて、しかも接近してきますので、追跡できるのもあとわずがでしょう。

撮影機材
口径260mm F.5反射 直焦点(一辺長は約40′) Canon EOS Kiss DIGTAL(ノーマル) ISO1600


第11報 2010年11月16日02時39分34秒 露出30秒

ハートレー第2彗星、今朝も撮影致しました。
昨日と同様、計ったように途中から雲が襲来し中断→中止、
……で、夜が明けるとピカピカに晴れています(ほんとに、もうっ!)。

おまけに、テスト撮影時の「30s」にしたまま開始したので、
いつもの半分の露出時間となってしまい、面目ない(苦笑)。

今朝の彗星の位置はいっかくじゅう座です。
赤緯が−6°45′と、比較的天の赤道に近いので、
ご覧のように画面左に人工衛星の光跡が写りました。
人工天体の光跡は、例えば「M42」を撮影すると、けっこう頻繁に写り込みます。

撮影機材
口径260mm F.5反射 直焦点(一辺長は約40′) Canon EOS Kiss DIGTAL(ノーマル) ISO1600


 
第12報 2010年11月18日04時47分04秒 露出60秒

高橋です。

今朝のハートレー第2彗星の撮影ですが、
月の影響と高度を考えて、南中辺りの薄明開始約1時間前から始めました。
今度はちゃんとバルブに設定し直しています。

透明度は比較的良かったのですが、
南東方向の芦田川と神谷川の合流地点から発生する川霧が邪魔をしてくれます。
ぎりぎり被らない感じでしたが、幾分影響がありました。
こんな時、南東は完全に駄目です。

今朝のアスコ赤道儀の調子は5分置きの点像でした。
これまで2分置きと3分置きが交互になったりしていましたが、
2+3=5ということで、基本は5分置きなのでしょう。

撮影機材
口径260mm F.5反射 直焦点(一辺長は約40′) Canon EOS Kiss DIGTAL(ノーマル) ISO1600
第13報 2010年11月19日04時16分08秒 露出60秒

高橋です。
今朝のハートレー第2彗星(103P)です。
月没後に撮影を始めましたが、透明度はイマイチでした。
どうも追尾が悪く、ベストショットも流れています。

撮影機材
口径260mm F.5反射 直焦点(一辺長は約40′) Canon EOS Kiss DIGTAL(ノーマル) ISO1600

 

第14報 2010年11月20日05時07分52秒 露出60秒

高橋です。
月がだんだん満ちてきて、月没を待っての撮影は薄明寸前に追いやられています。
透明度が悪いのですが、彗星自体も6等級と、随分暗くなってきました。
今朝は極軌道衛星の光跡が写り込みました。デジタル写真を始めて以来、初めてです。
彗星のコマと重なったところで青緑色に変色していますが、なぜでしょうか?
透明な人工衛星?

撮影機材
口径260mm F.5反射 直焦点(一辺長は39.5′) Canon EOS Kiss DIGTAL(ノーマル) ISO1600

第15報 2010年11月30日03時01分33秒 露出58秒

10日ぶりにハートレー第2彗星(103P)を撮影しました。

現在とも座の北部を南下中(赤緯-15°)。
残念ながら26cmの写野には入りませんでしたが、左上にはM46、右上にはM47があります。
11/30の光度は6.9等ですが、前回(6.1等)と比較しても、さほど暗くなったようには感じられません

「ハートレー彗星(103P)と流星?」 2010年11月30日03時01分33秒 露出58秒
撮影機材:口径260mm F.5反射 直焦点 自動追尾 Canon EOS Kiss DIGTAL(ノーマル) ISO1600
第16報 2010年12月05日02時59分08秒〜 露出59秒
撮影機材:口径260mm F.5反射 直焦点 自動追尾 Canon EOS Kiss DIGTAL(ノーマル) ISO1600

新市の高橋です。
ハートレー第2彗星5日ぶりの撮影です。光度は約7等、「とも座」にいます。
撮影地の南低空は明るいので、バックを引き締めすぎると彗星像は貧弱になります。
正直な話、だいたい第15報の背景の明るさがふつうなんです。
でも現在、シリウス程度の赤緯ですから、まだまだ健在って感じで、南西にちびちびと移動しています。
これから先は反時計回りに、まるで渦巻きの中心へ向かって行くような動きになります。
同時に光度も次第に暗くなってゆきますので「そろそろ観納めかな」って頃合いでしょうか?
第17報 ハートレー第2彗星(103P) (静止画と動画)です。
現在とも座を移動中ですが、格段に暗く、動きも小さくなりました。
今後はいっかくじゅう座にもどり、北向きに移動します。
来年2/3節分あたりで「IC2177わし星雲」に接近しますが、
光度が暗いので面白味には欠けるかも知れません。

「ハートレー第2彗星(103P)」 2010年12月10日02時10分23秒〜 露出58秒
撮影機材:口径260mm F.5反射 直焦点 自動追尾 Canon EOS Kiss DIGTAL(ノーマル) ISO1600
 
動画