2003年火星大接近No.8 5/3日〜 8/9日〜 8/22日〜 8/23日〜 8/24日〜 8/29日〜
NHK放送 会長の赤道儀が昇天! 9/01日〜 9/07日〜 9/10日〜 9/16日〜 9/26〜 10/03〜

赤道儀が重傷の停止状態になりましたが、持ち前の器用さと
根性?で無事直りました。

昨夜は大変残念でした。
シーイングが良かったのに望遠鏡の故障で満足な写真は撮れませんでした。
夜間ペンライトを口にくわえて延々、2時間修理あたったが直りませんでした。
      <昨日の唯一の火星画像を右に置いておきます===========>>>
私はミカゲ光器の赤道儀(210B)を愛用しております。(会社はもうありません)
これは7,8年前になりますかミカゲ光器の社長さんより中古品を買った物です。
以来、モータードライブの調子は良好でしたので1度も分解、洗浄、注油をしませんでした。

ところが9月1日の23時20分頃に火星を撮影しようと思っていたら動かなくなりました。

動かなくなる前にカタン、カタンと歯車の外れるような異様な音がして止まったり、
スピードが極端に遅れるようになりしたと思ったら 全然動かなくなりました。

早速、カバーを外して見ると
写真 (1、2、3)の状態が見られました。
ペンライトを口にくわえて薄暗い照明の中、分解に取りかかる。

(1)モーター固定ネジを外してモータードライブ全体を外す。
(2)AとBの歯車間が外れて空回り状態でしたのモーター固定ネジ(2本)を緩める。

(3)モーター部を歯車B方向に寄せて適当な歯車間を調整する。

(4)そしてB歯車を六角レンチを緩めて外してガソリンで洗い注油して元に戻す。

(5)これで直ったと思い元通りに組み立て試運転をする。(火星像をカメラを通して見る)

(6)しかし、モータードラブの調子が悪く、すぐ視野からすぐ外れる。

(7)A,B歯車の間隔が広がっている、また調整をする、しかし少し動いたと思うとまた、カタン、カタンと音がして
   歯車のかみ合わせがはずれる。

(8)モーター固定ネジの締め方が悪いと思い何回も試みるが同じ現象で続き2時間を費やすが直らない、
   シーイングは良さそうなのだが断念して寝る。

(9)翌朝、早く起きて再度修理にとりかかる。また歯車を全部、外してみる。
(10)よく見るとB歯車と中心の六角部が油切れで焼きついて廻らない状態になっているのに気づく。そして、またよく見ると中心軸が偏心ピンタイプの構造になっていて歯車間を調整するようになっていました。
(11)まず、焼き付いた中心軸とB歯車を叩いて外して(タガネで叩き抜かないと外れなかった)

旋盤で中心軸を慎重に削り、研磨して組み立ててみました。

特に歯車間を精密に合わせました。

(12)作動してみる、今度は調子よく動き歯車間も狂わず直ったようだ。

皆さん、天体望遠鏡(赤道儀)を使用されている方は時々はモータードライブ部の注油(できれば分解、洗浄、注油)をされた方が良いですよ。以上、私が経験した報告を終わります。

今晩、早速火星の写真を撮ってみるつもりです。

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